「フィアット・TORO」のすべて【オシャレなイタリアントラックの魅力】
フィアットというと、コンパクトカーのチンクエチェントを思い浮かべるだろう。しかし彼らはこのアイコニックモデル以外にも、イタリアらしい素敵なクルマをたくさん造っている。南アメリカで生まれた「TORO(トロ)」も、その一台だ。
「フィアット・TORO」とは?
お洒落なエクステリアが特徴の、ダブルキャブ・ピックアップ。荷台が付いたクロスオーバーともいえる。フィアットはこれを「SUP(スポーツ・ユーティリティ・ピックアップ)」と呼び、新しいセグメントの創出を狙う。
名前の由来は「雄牛」を意味するイタリア語で、そのイメージを踏襲してデザインされている。ブラジルで生産されるTOROは、その販売も南米に限定される。イタリア人も買うことのできない、レアなモデルなのだ。
斬新なデザイン
TOROの最大の魅力は、独創的なエクステリア・デザインだろう。今までのピックアップのイメージを覆す、斬新なデザインだ。
トラックでありながら4ドアを備えるTOROは、友達の多いアクティブな若者にぴったりだ。小型なので、ショッピングを楽しむ都会の女性にもおすすめできる。もしあなたがアウトドア派なら、汚れた荷物をそのまま積み込めるキャリアも魅力的だろう。
荷台に荷物を置くことに抵抗がある人は、あとで紹介するオプションパーツのコーナーを見てもらいたい。あなたの心配は、すべて解決するはずだ。
バリエーション
グレード
グレード | 価格(レアル) | 価格(円) |
フリーダム 1.8ℓ フレックス仕様 | RS 84.590 | 2,987,405.31円 |
フリーダム 2.4ℓ フレックス仕様 | RS 98.730 | 3,486,777.71円 |
フリーダム 2.0ℓ ディーゼル仕様 | RS 100.700 | 3,556,350.81円 |
フリーダム 2.0ℓ ディーゼル仕様(4WD) | RS 109.290 | 3,859,717.77円 |
ボルケーノ 2.0ℓ ディーゼル仕様 | RS 127.040 | 4,486,581.99円 |
TOROには大きく分けて、二種類のバージョンが用意されている。標準の「フリーダム(Freedom)」と上級の「ボルケーノ(Volcano)」だ。
フリーダムは1.8ℓフレックス仕様、2.0ℓディーゼル仕様、2.4ℓフレックス仕様をラインナップ。2.0ℓは4WDモデルも選べる。一方ボルケーノは、2.0ℓの4WDモデルのみ。装備の充実したハイグレード・モデルだ。
TOROは、ブラジルの人々のニーズにマッチした「フレックス燃料車」を展開している。詳しくは下のリンクをご覧いただきたい。つまりTOROはブラジルとイタリアのコラボレーションによって生まれた、傑作なのである。
カラー
ブランコ・アンビエンテ | ||
プレット・シャドウ | ||
ヴェルメリオ・コロラド | ||
マロン・ホライズン | +5万円 | |
プラッタ・メルフィ | +5万円 | |
プレット・カーボン | +5万円 | |
ヴェルデ・ボタニック | +5万円 | |
ヴェルメリオ・トライバル | +5万円 |
8色を用意。内3色はソリッドカラー、5色はメタリックカラー(プラス5万円)となっている。おすすめはワインレッドのような「Vermelho Tribal(ヴェルメリオ・トライバル)」だ。フィアットらしいイタリアン・デザインと相まって、よりファッショナブルなクルマに仕上がる。
オプション
TOROをより快適にしてくれる、純正のオプションパーツが豊富に揃っている。ここではその一部を紹介したい。
荷台に荷物を置くことに抵抗があるなら、「カーゴベッドカバー」がおすすめだ。荷台全体をカバーしてくれるアイテムである。これで信号を待っている間に、荷物を盗まれる心配はない。「バケットバッグ」を使えば、積み荷に振動が伝わることもない。
荷台だけでは荷物を積みきれないという人は、「ルーフキャンバー」を付ければいい。屋根上にも、キャリーバッグを積めるほどのスペースが生まれる。
またフィアットは「燃料タンク・プロテクター」や「マッドガード(泥除け)」を用意している。これはTOROが見掛け倒しのオンロード・カーではなく、悪路も走れる立派なオフロード・カーであることを意味する。
あなただけのTOROを作ろう!
フィアット・ブラジルの公式サイトでは、グレード・カラー・アクセサリーを自由に組み合わせられるツールが利用できる。完成したTOROを手に入れるために必要な金額も見ることができる(レアル表示だが)。あなただけのTOROを作り上げよう!
まとめ
日本に住む人の多くは、フィアットについて「500」や「パンダ」くらいしか知らないと思う。この記事を通して、このブランドの新しい一面を知っていただけただろうか。イタリア最大のオートメーカー「フィアット」は、他にもいろいろなジャンルのクルマを製造している。また機会があれば、それらのモデルも紹介したいと考えている。
フィアット・グループには引き続き日本マーケットで頑張っていただきたい。ブランドを売り込み、販売台数を伸ばし、そしていつかは「ダッジ」を日本に...という訳にはいかなそうだが、いずれにせよ私はこれからもフィアットを愛し、応援したいと思う。
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