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Motor Lab.

高校生の共同プロジェクト|オートライフマガジン

知っているようで知らないバスの世界 №3

ブログ開始一ヶ月が経過しました。なので、いつもは3トピックのところを、今回は4トピックお送りしたいと思います。

 

7、ハンドル操作必要なし!? 名古屋の「ガイドウェイバス」とは?

名古屋市は、日本で唯一「ガイドウェイバス」が走っているところです。このガイドウェイバスは一般道も走りますが、高架式のバス専用道も走ります。専用道にはバス以外入ってこないので、渋滞にあうことはありません。専用のレール上を走る鉄道の長所を取り入れたバスシステムです。

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このバスシステムを運営しているのは、名古屋ガイドウェイバスという企業です。名古屋市名古屋鉄道JR東海バスなどの共同出資によって設立された会社です。

ガイドウェイバスが走るのは、大曽根駅から小幡緑地駅までの志段味線です。「ゆとりーとライン」という愛称がつけられていて、高蔵寺駅方面から一般道を走ってきたバスは、小幡緑地駅から専用道に入ります。

ガイドウェイバスが専用道を走るときは、特殊な車輪が力を発揮します。

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車体の前後に横向きの特殊な小さな車輪が突き出ていて、その車輪が専用道に設置されたレールと接触し、バスを誘導していきます。そのため、運転士は専用道に入るとハンドル操作の必要がなくなり、アクセルとブレーキで速度を調節する仕事だけになります。

ガイドウェイバスの専用道は「軌道」として法律上扱われています。

ガイドウェイバスは渋滞対策には有効ですが、コストが高い割にはゆりかもめのような新交通システムほどに大量輸送はききません。そのため今後も、ガイドウェイバスは名古屋だけに限られてしまうでしょう。

 

ガイドウェイバスのように渋滞対策をしているシステムがまだあります!

 8、名古屋の「基幹バス」システムって?

基幹バスシステムは、バスを鉄道や地下鉄並みに運行させるシステムのことです。バスというと、遅れやのろのろ運転が着きもので、ラッシュ時などにはいつ到着するかわからず、イライラするかと思います。バスは、時間面の問題で、鉄道に太刀打ちできません。しかし、この基幹バスはバスの弱点を克服しようとしているものです。

名古屋の基幹バス構想では、バスを定時運行させるため、まず道路が整備され、基幹バス構想に指定された一部の路線に、専用のバスレーンが設けられました。しかも、バスレーンに入ってくる車を監視装置で発見し、警告を与えるというシステムまで整備しました。

専用バスレーンは、道路の中央に設けられたので、バス停もそれにあわせて道路の中央に設置されました。(イメージ的には路面電車のバスバージョンですね。)バス停の間隔が通常より長い800mにしたのは、停車回数を減らし、その分スピードアップを図ろうとしているからです。基幹バス専用車ではない車両が、専用道を走るときには、基幹バスという旗を正面に付けて走ります。

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バスの本数も増やし、ラッシュ時には1~2分間隔で走らせて、1台乗り遅れてもすぐに次のバスがやってくるというようにしました。

でもなぜ基幹バス構想をしたのか?

もともと市内のマイカー利用率が高く、渋滞を引き起こしていたので、渋滞の解消のため、バスの機能向上を目指したからだそうです。

名古屋市では1982年に基幹バスの第1号として栄(名古屋の中心地)とJR笠寺駅・星崎・鳴尾車庫を結ぶルートが運行を開始しました。すると、栄からの各バス停までの所要時間が48分から37分に短縮されました。バスが定刻に着くという評判が立ち始めると、利用客が6割も増えたそうです。

これにより名古屋市では2号系統として新出来線の運行を開始しました。新潟市では名古屋市の基幹バス構想に刺激を受け、このシステムを運用しています。

 

まだあります!

9、代替輸送手段BRT

BRTとは、「Bus Rapid Transit」の略で、バス専用道やバスレーンなどの設備により、速達性や定時性、大量輸送を実現する、高機能バスシステムのことです。もちろん、一般自動車は入れません。7のガイドウェイバス、8の基幹バスに似ていますが、大きな違いは、このBRTの専用道はかつての線路跡を利用しているという点です。ここで、JR東日本気仙沼大船渡BRTを例に挙げて説明していきます。

東日本大震災で被災した宮城・岩手県のJR気仙沼線大船渡線の代替輸送として、津波で流失したり地震で倒壊した路盤を整備し、バス専用道として運用しており、BRTの本格導入事例として注目されています。

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元が鉄道の線路なので道幅が1車線分しかなく、駅やトンネルの手前などではバス同士がすれ違う必要があるが、それもうまく計算され、ほぼダイヤ通りの運行を実現しています。

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停車する場所はバス停ではなく「駅」と称され、もともとあった駅に隣接されたり、安全な場所に移設されたりして、主要地区のアクセスを担っています。

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市役所や病院、商店街、仮設住宅などの近くに駅を設けることで、生活の身近な足となっています。

専用道の出入口には一般自動車が入らないように遮断機が設置されています。バスが通るときは、運転士が持っているリモコンで操作し、遮断機を開け、専用道に出入りします。

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気仙沼BRT・大船渡BRTのほかには、

「かしてつバス」

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「ひたちBRT」

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などがあります。

 

では BRTではないですが ちょっと面白いバスの車両を紹介します。

10.メロディーバスって何?

新常磐交通いわき中央営業所が運行する路線のうち上遠野から発着する路線でメロディーバスが使用されています。このメロディーバスは上遠野車庫の車両で、ほかの車庫の車両との違いは、屋根の上にスピーカーがあるかないかです。

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メロディーバスとは、バスのフリー乗降区間において、バスの接近を知らせるために音楽を流しながら走行するバスのことです。地方の山間部を走るバスには時折見られますが、ローカルバスの減少や、機会の老朽化などによって、減少傾向にあります。新常磐交通でもこの上遠野車庫でしか見られない貴重な存在です。

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新常磐交通のメロディーバスの利用者は、この地域の学校に通う子供たちです。そのため、休校日には運休となります。上遠野から出たバスは、遠野支所を通り過ぎたあたりから先が、フリー乗降区間となり曲を流し始めます。曲は、「われは海の子」。メロディーがのどかな景色の中に響き渡る。しかし、山に向かっているのに海の子という曲の選択は面白いものです。終点に着き、上遠野行きとなると今度流れてくるのは「通りゃんせ」。

このようなバスが走っていることに驚きました。

 

(以上 バス部門)

 

次回のバス部門更新は4月16日(日)です。お楽しみに!

次回予告「行ってきた!バスの営業所第1弾 (山梨交通敷島営業所編)」