Motor Lab.からのお知らせ
Motorlab.に新たな乗り物の部門が開設されます。
部門名:航空部門
担当名:長岡 将人
です。
バス部門の更新日は今日でしたが、事情により今日中に更新できません。そのため、更新日を5月3日に変更させていただきます。
車部門はゴールデンウィーク中には更新する予定です。
以上(Motorlab.)
知っているようで知らないバスの世界 №3
ブログ開始一ヶ月が経過しました。なので、いつもは3トピックのところを、今回は4トピックお送りしたいと思います。
7、ハンドル操作必要なし!? 名古屋の「ガイドウェイバス」とは?
名古屋市は、日本で唯一「ガイドウェイバス」が走っているところです。このガイドウェイバスは一般道も走りますが、高架式のバス専用道も走ります。専用道にはバス以外入ってこないので、渋滞にあうことはありません。専用のレール上を走る鉄道の長所を取り入れたバスシステムです。
このバスシステムを運営しているのは、名古屋ガイドウェイバスという企業です。名古屋市、名古屋鉄道、JR東海バスなどの共同出資によって設立された会社です。
ガイドウェイバスが走るのは、大曽根駅から小幡緑地駅までの志段味線です。「ゆとりーとライン」という愛称がつけられていて、高蔵寺駅方面から一般道を走ってきたバスは、小幡緑地駅から専用道に入ります。
ガイドウェイバスが専用道を走るときは、特殊な車輪が力を発揮します。
車体の前後に横向きの特殊な小さな車輪が突き出ていて、その車輪が専用道に設置されたレールと接触し、バスを誘導していきます。そのため、運転士は専用道に入るとハンドル操作の必要がなくなり、アクセルとブレーキで速度を調節する仕事だけになります。
ガイドウェイバスの専用道は「軌道」として法律上扱われています。
ガイドウェイバスは渋滞対策には有効ですが、コストが高い割にはゆりかもめのような新交通システムほどに大量輸送はききません。そのため今後も、ガイドウェイバスは名古屋だけに限られてしまうでしょう。
ガイドウェイバスのように渋滞対策をしているシステムがまだあります!
続きを読む知っているようで知らないバスの世界 №2
4.運転士は3台の時計で時刻を確認している!
路線バスに対して、「なかなか来ない」という不満を持つ人は少なくはないと思います。渋滞が起きた、事故が起きたなどのちょっとしたアクシデントですぐ遅れてしまうのがバスの弱点です。
乗客やバスを待つ人のイライラを募らせないように、バスの運転士は少しでも早く到着するように心がけていますが、ある意味、これ以上に気をつけなければならないのが、早すぎる発車というものです。
例えば、10時にバス停に来るはずのバスが遅れて10時5分に来たとしても、乗客は5分だけですみます。一方、10時発のバスに乗ろうとして、9時58分にバス停に来たところ、予想外に早く着いたバスが、9時57分に発車してしまったとなると、それだけではすみません。
地方でバスが「一時間に2本」というような場合、次のバスが来るまで30分も待たなければならなくなります。これでは時刻表の意味がなくなり、バスの信頼性が損なわれてしまいます。
そのようなことがないように、バスの運転士は、バスの発車時刻が時刻表より早まっていないか、常に時計を見ながら確認しています。もっとも、時計が進んでいたり遅れていたりすると、時計と発車時刻が合っていても意味がありません。そのため、多くの運転士は発車の際、3台の時計で時刻を確認しています。
2台は運転席に設置されたもの、もう1台は自分が身につけている腕時計です。
それなら、仮に1台が故障していても、残る2台で正確な時刻をわかることができます。運転士は3台の時計で時刻を確認しながら、発車時刻を見定めているのです。
運転士がいつも行うチェックは時刻だけではありません。ではほかに何を毎日チェックしているのでしょう
5.運転士が毎日必ず行うチェックは?
続きを読む知っているようで知らないバスの世界 №1
今回からバスの知っているようで知らないことなどをお伝えしていくコーナー「知っているようで知らないバスの世界」を始めます。では、スタートしていきましょう。
1.皆さんが普通に日常生活の中で使っている「バス」、この「バス」はそもそもどのような意味なのでしょう?
バスというと、細長い直方体をイメージすると思います。しかし、昔は違いました。走り始めた頃のバスというのは乗合馬車のことであり、最初は「オムニバス」「オム二ビュス」と呼ばれていました。
「オムニバス(Omnibus)」はラテン語で、「すべての人のために」という意味です。1862年、フランスのナントで、ある公衆浴場経営者のスタニラ・ボードリーという人が、浴場と市の中心を往復する乗合馬車を運行させました。
やがて、ボードリーは乗合馬車に浴場に関係のない人が多く乗っていることに気づき、事業として乗合馬車をスタートさせました。この乗合馬車は「すべての人のための乗り物」という意味のフランス語の「オム二ビュス」と呼ばれるようになりました。
その後、乗合馬車の事業化は、パリやロンドンで始まり、「オム二ビュス」という呼び方もともに広がっていきました。その「オム二ビュス」が英語圏では短縮され「バス」と呼ばれるようになりました。
1831年にはイギリスのゴールズワージー・ガーニーという発明家が蒸気機関で動くバスを開発し、そのバスはやがてロンドンで運行されるようになって、乗合馬車に対抗していきます。その後、蒸気機関に代わる内燃機関で車道を走る公共の車が「バス」となりました。
2.では日本でいつバスが走り始めたのでしょう?
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